帽子、見つかる
「次のお休み、帽子買いに行こう」
おお、突然どうしたんだ?と思ったけど、
忙しい平日の夕方、子どもとの会話はテンポを優先させなくちゃ。
「いいね!どんな帽子?」
「・・・なんでもいい。」
「じゃ、リーバーサイドに行ってみようか」
「うん、えーっとね、、、プリキュアみたいなのがいいかな。」
約束通りの日曜日。
「あっちにあるよ!」
「こっちにもあったよ。」
「あら本当ね、どれがいいか見てごらん。」
「うーん、ここには可愛いのないなー。」
「あっちにもあるよ。」
あっちに行ってみると真剣に帽子を眺めてすぐに、これがいい!と選んでくれた。
「いいわね、それにしようか?、、、?
こっちはどう?キラキラがついてるけど。」
「うーん、そうだね、そっちがいい。」
「奥にはピンクもあるよ」
「あ、おくのピンクがいい。・・・ねぇ、紐ついてないけどいいよね?」
「・・?」
裏にさらにたくさんの帽子を発見した娘。
「まま、やっぱりこれがいい!」
力強い迷いのない声。
「そうだね!」
納得の帽子を娘が見つけられことが、
到底共感はできないデザインなんだけど、
なんか嬉しかった。